誰に相談するか
何度も離婚をした経験豊富なアドバイザーはまず居ません。
…というか、何度も離婚をする時点で人としてどうなのだろうかと不安になります。
離婚を経験した方ならわかります。離婚には「経験しなければ理解できない」だからこそ「わかってもらえない」様々な試練が待ち受けています。
あなたは既にマイノリティ「社会的少数者」です。
気がつけば、通常であれば考えもしないはずの選択を、自信を持って選びがちです。
その結果、後悔を抱える人が多くいます。
だから、相談者選びは慎重になってほしいのです。
離婚問題は法律(裁判)問題か?
違います。
日本では9割が協議離婚。つまり、裁判所の決定によらないものです。
日本は法治国家ですから、紛争の実力行使による解決は認められません。ですから、紛争解決機関として裁判所はが存在します。
つまり、裁判所とは戦場なのです。
経験した方は知っています。
裁判所の機能に満足できない人が多いことを。
離婚問題では、裁判所の決定に明確な理由がある場合が少ないことを。
人の心のメカニズムは方程式では解けない。感情的な問題であることが多い離婚問題に対して、それをジャッジする法令なんてない。それなのに決定をしなければならないので、最終的には裁判官の心証に基づく心象に委ねることになるからです。
当事者である裁判官なんて少ないのだから、当事者意識の欠如した裁判官に納得のいく結論など出せない。だけど強制力がある。
だから、理不尽を感じるのです。
弁護士
離婚問題になると「まずは弁護士に相談を」という人が多くいますが、本当でしょうか?
私たちはおすすめしません。
弁護士は司法手続きのプロです。司法手続きにおいては弁護士の右に出る者はいない…というか、弁護士以外はそれで金儲けをしてはいけないことになっています。
裁判所は戦場。戦争なんです。
つまり、弁護士は武器です。相手を傷つけるための。
離婚問題は感情的な問題である場合が多いものです。
あなたは、相手を傷つけ、倒すことが目的ですか?
弁護士が勝つ(成功報酬を得る)ためには、文書や言葉で精神的に相手を打ちのめし、裁判官の心証形成のために不要な誇大な表現をする。
弁護士の作る文章は、人間性を疑うほど嫌な内容のものが多いものです。
それが事実と違ったところで弁護士は代理人であり、主張しているのは当事者本人とされ、何ら責任は負わない。
あなたはそれを望んでいるのですか?
少なくとも子供は、自分の親がそんな目に会うことを望んではいません。
カウンセラー の類
この種の人が役立つのは、ご自身が精神的に弱っており、通常の元気を取り戻す場合です。
やはり他人事で無責任という点は相違ありません。決して具体的な解決策を求めてはいけません。
この手の多くの人は、あなたの話を聞いた上で、自分の人生経験を基礎に一部学術的理屈というスパイスを添えてもっともらしく語るのがほとんどです。
相談者を肯定するのが基本です(これは弁護士も同じです)。
よって、問題をこじらせることが多いのです。
自省の機会を奪いかねないためです。
離婚問題は、傲慢による相手への思いやりの欠如が根本にある場合が多いのに、本人の正当化を促して円満な解決は望めません。
占い師のほうがマシかも。