子どもを連れ去らないで
欧米諸国では、例え実の親であっても、他方の親の同意を得ずに子の居所を移動させることは、子を誘拐する行為として重大な犯罪とされています。
米連邦捜査局(FBI)や国際刑事警察機構(インターポール)のホームページには、「実子誘拐罪」で指名手配されている被疑者のリストが公表されています。
子を連れて実家に帰る場合であっても、無断で子を連れ去る行為は「誘拐」又は「拉致」と何ら変わりないものです。
「日本では逮捕されない」からって実行しますか? 何よりも、子どもが大きく傷つきます。
片親疎外
片親と引き離された子どものなかには、周囲の大人から会えない親の悪口を吹き込まれ、ついには自ら、自分の親のことを怨んだり憎んだりしてしまう悲しい現状があります。
これが『PA(片親引き離し)』です。
・非監護親が会えないのは仕方が無いと、諦めることを勧める大人。
・会えないのは当然だと、同居親に一方的に協力する大人。
・同居親が不安定になるので、会わなくても良いという判断を下す裁判所。
・親子の断絶に協力する弁護士。
等々、子どもの権利条約に定められた子どもの人権を無視して、子どもの拉致~引き離しを助長する、無責任な大人たちが後を絶ちません。しかし、それによる被害者がすべて子どもであるということを、認識しなければなりません。
これらの行為は、子どもの人権侵害であるばかりでなく、子どもへの虐待行為でもあります。夫婦間の事情を親子間に持ち込むことは、とても危険な行為です。